ホテル予約サイトから予約する際は最初の1泊目だけにしておいた方がいいよ
ツアーのパック旅行なら関係のない話だが、個人旅行となると宿選びも自分でやる事になる。
滞在先での宿というのは日本での住処(すみか)と同じく旅行中の我が家となるものなので、なるべく良い宿を見つけたいもの。
例えば、あなたが初めてバリ島を訪れ、バリ島に10日間滞在する予定を立てたとしよう。
「よし!憧れの南の島バリ島で思う存分ゆったりしてリラックスするぞ!朝は目覚まし時計に急かされることなく自分が起きたい時に起きる。ランチはオーシャンビューの特等席でバリ料理に舌鼓。昼間はビール片手にビーチに寝転んだり、せっかくなのでサーフィンにも挑戦してみたい!フェリーに乗って離島にも行ってみたいぞ!ビーチで夕焼けを眺めた後は、繁華街のクラブで踊りまくる!」
最高のプランだと思う。でも、プランは最高でも、宿選びに失敗してしまうとすべてのプランが台無しになってしまう事も。
宿選びを失敗すると起こること
- ホテルに対し頭にきて旅行自体楽しめなくなる
- 滞在した国や街の印象までも悪くなる
- ホテルへのクレーム対応に時間を取られ、観光などに費やす時間が削られる
こんな状況はさけたいところ。
なので、絶対に宿選びにはこだわって欲しい。
逆に言えば、訪れた街自体はそんなにパッとしなかったとしても、そこで泊まった宿が最高だった場合その旅行が良い思い出として残る、って事も多いと思う。
それでは、過去の小生の宿選び失敗談も踏まえながら、やばいホテルを極力避けるホテル予約サイト活用術をご紹介させて頂こうと思う。
旅慣れた旅行者なら皆んな結構普通にやっている方法なので、良かったらあなたの宿選びにもこの方法を生かしてほしい。
(あっ、でもこの記事のホテル選びの方法には、ヒルトンやシェラトンなどの世界の一流ホテルには当てあまりません。この記事のホテル選びとは、地元のローカルホテルやゲストハウスクラスの宿選びについてです。理由は、一流ホテルは高額を払っているだけに、ほぼ宿泊者の理想通りのサービスを提供してくれる)
ホテル予約サイトから予約する場合はまずは一泊目だけ予約する
- 理由1.「繁華街やビーチ、名所に近い」のデメリット
- 理由2.「サイトの写真もあてにならないよ」
- 理由3.「皆んなのレビューもあてにならないよ」
- 理由4.「予算も理想通り!」でも、ちょっと待った!
- 終わりに
あなたはホテル予約サイトをチェックしていて、良さげなホテルを見つけだした。
「繁華街やビーチや名所に近いし、サイトの写真を見るとそのホテルが綺麗で立地も良さそう。過去の宿泊者のレビューも上々だし、予算的にもばっちり。このホテルに泊まってみたい!」
そしてサイトのホテル予約ページには、
「現在10名の方がこのホテルをチェックしています」
「このプランで宿泊できるお部屋は残り1部屋です」
な〜んて書いてあったら飛びついてしまうと思う。
でも、飛びついてそのままポチってしまうのはやめよう。
できたら、最初の1泊目だけそのホテルをサイトから予約をするのが懸命だ。
「なんで?繁華街やビーチや名所に近いし、サイトの写真をみると綺麗なホテル。皆んなレビューでも良かったって書いてあるよ!予算も理想通り!」
これだけの好条件・メリットが揃うホテルならば、そのホテルに泊まりたくなってしまうが、実は、この好条件に見える宿泊理由がすべて裏目にでてしまう場合が小生の過去の経験からあるのである。
では、ホテル選びの際裏目に出てしまう理由を上の例えに沿って
- ビーチや繁華街や名所に近い場所のデメリット
- サイトの写真もあてにならない
- 皆んなのレビューもあてにならない
- 予算も理想通り、でも実は、、、
の4つに分けて、小生的宿選びの鉄則をお話したい。
理由1.「繁華街やビーチ、名所に近い」のデメリット
繁華街・ビーチ・名所に近い
これは最高に思える。実際に最高なのだが。
でもよくホテルの立地を考えないと最悪のパターンに。。。
繁華街・ビーチ・名所。こういった場所は1番人が集まる場所。人が集まる場所には当たり前なのだが、色んな業種のお店が集まる。例えばレストラン・土産屋さん・タクシー・スピーカーを使った色んなパフォーマンス。つまり騒々しいわけ。
小生の過去の失敗例として、
「予約サイトから予約し実際にチェックインしてみたが、ホテルの一階にナイトクラブがテナントに入っていて、早朝4時くらいまでベッドに振動が伝わるほどの爆音ミュージックが流れ続けていた」
「チェックインしてみたが、実はホテルの近くがバスターミナルや駅で、アナウンス・バスのクラクションが鳴り響き、また、夜になるとホテルの近所のレストランから流れてくるバンドのスピーカーを通した生演奏、さらに、繁華街が近いために、タクシーや商店の人達の客引きの声などがうるさくてまったくリラックスできなかった」
「チェックインしてみたが、実はホテルの横が路上パフォーマンスや政治活動の定位置で、一日中スピーカーから大声が流れていた」
「チェックインしてみたが、実はホテルの横が大きな空き地になっていて、その空き地には定期的に各種イベントやコンサート会場、さらに移動遊園地などが催される会場で、イベント開催中には当然宿泊している部屋に爆音が響いてきた」
いかがだろうか?
はい、絶対にこんなホテル避けたいです。小生はおかげでまったく寝ることができずに昼夜逆転生活突入。観光や街歩きどころではなかった。
または、昼間にはホテルに帰りたくない症候群。リラックスする為のホテルなのに意味がない。
こういったデメリットは、ホテル予約サイトではノータッチです。実際に泊まってみないとわからない事になるので、実際に一泊してみてチェックする、という事がこういった失敗を避けるために大切になる。
これがホテル予約サイトから予約する際に、連泊予約は避けた方がいい一つ目の理由。
理由2.「サイトの写真もあてにならないよ」
サイトに載っていたホテルの写真を見ると、チェックしたホテルは新しくて綺麗だったし、設備もしっかりとしてそうだった。
その通りのホテルだったら問題はない。ですが海外のホテルの場所は、
- いわゆるパネマジとかアプリで大袈裟に加工した写真を使用していた
- 客に見せたくないところをあえてカットした写真を使っていた
- そのホテルが新築だった頃の写真を使っていた
- ホテル内のリフォームした部屋の写真を、まだリフォームしていない部屋の料金プランに使用していた
- 実は部屋のエアコンが効かなかった、もしくはエアコンが壊れていてガタガタと超うるさかった
- 写真は綺麗だったけど、実は部屋がジメッとしていてかび臭かった
- ホットシャワーが壊れていてお湯が出ない、もしくはシャワーの水圧が異常に弱かった
- ベッドが硬すぎて横になっていると腰が痛くなる
- バルコニー付きの部屋を選んだのにバルコニーから見える風景は工場だった
- 部屋の壁が薄く、また扉の建て付けがちゃちくて隣室や廊下からの音が丸聞こえ
- 実は窓のない部屋だった
- 部屋の中がタバコの匂いで臭かった
- 5階の部屋に通されたが、実はこのホテルにはエレベーターが無かった
などのパターンが結構あり、こういった事実は予約サイトの写真だけでは判断できない。
なので、初めから10泊分一気に予約してしまうと、写真詐欺への対応が面倒だし、そもそも不愉快になりせっかくの旅行が台無しに。。。なんて事に。
なので、やはりこういった面からも、まず一泊してみてから連泊するか考える、とすれば回避できるのでは、と思う。
理由3.「皆んなのレビューもあてにならないよ」
ホテル予約サイトだけではなく、インターネットで買い物をする際に誰もが参考にするものといえば、消費者レビュー。
しかしこの便利な消費者レビューも、ホテル予約の際に鵜呑みにするのはよろしくない。
理由は簡単で、100人の宿泊客がいれば100通りの良い部屋の基準があるから。
例えば
- Aさんにとっては気にならないベッドの硬さも、あなたにとっては腰が痛くなるレベルだった
- Aさんにとっては気にならないレベルの騒音も、あなたにとってはストレスを感じるレベルだった
- Aさんにとってはとても良い立地だったが、あなたにとっては不便でさらには不快さを感じる場所だった(極端な例を挙げると、あなたが訪れたホテルが工場地帯や風俗街のど真ん中だったとか、レンタルバイクを借りないとコンビニにも行けないなど)
こんな感じで、人がいいとレビューするからといって、必ずしもそのレビューがあなたにも当てはまる事はない、というわけ。
その他、
- レビュー自体古くて、今の状況とは違う場合。例えば、レビュー時は静かだったけど、現在ホテルの隣に高層マンションを建設していて騒音がやばい。レビュー時は便利な店や商店街があったが、現在はすでに潰れている、など。
- さらには、これはレビュー詐欺になるのですが、ホテル側が自己レビューを書いていたり、ホテル側が知り合いに頼んで高評価のレビューを載せている場合もある
これらの理由が、「消費者レビューもあてにならないよ」に対する小生の考えである。
理由4.「予算も理想通り!」でも、ちょっと待った!
ホテル予約サイトをチェックし、あなたの予算にバッチリマッチしたホテルを見つけた。
「よし、充分に予算に収まるホテルを見つけたぞ。浮いたお金で予定外の現地ツアーに参加してみよう!浮いたお金でリッチなディナーにしよう!」
とか、やっぱり皆んな考えると思う。
確かに、予約サイトから予約する事で旅行の予算が浮く事は良い事。
しかし、予約サイトを使うよりもホテルのレセプションで宿泊予約した方が実は安く泊まれた、という事が実際にはあるのである。
小生の失敗経験では、
- 予約サイトから予約しホテルにチェックイン。しかし、ホテルのレセプション係やオーナーから、「予約サイト通すよりも直接ホテルに予約した方が安いから、次うちに泊まる時はうちのサイトから予約か、直接電話してこい」と言われた事が多々ある
- また、海外のローカルホテルやゲストハウスの場合、宿泊料金をホテル側と交渉できる場合がある。例えば、1週間泊まるから一泊あたり2$安くして、とか。
こういった場合にも、ホテル予約サイトから連泊予約してしまうと、実はさらに安く泊まれるのに高いお金を払って同じ部屋に泊まっている、ホテル宿泊者の中で自分だけ割高料金を支払っている、な〜んて事になってしまう。。。
さらに予約サイトから連泊予約はしない方が良い理由を付け加えるなら、
実は隣のホテルの方が立地も設備も上だった事に加えて宿泊料金まで安かった!
- 隣のホテルの方が、実はほんとうのオーシャンビュー・マウントビューだった
- 隣のホテルには、なんとプール付きだった
- 自分が泊まっているホテルが防音壁となり、隣のホテルの方が静かだった
- 隣のホテルは宿泊料金に朝食が含まれていた
そして隣のホテルの方が自分好みだった、、、(涙)とか。。。
そんな事が後から色々と判明する場合もありくるわくである。
終わりに
こんな感じでホテル予約サイトの連泊予約をオススメしない理由を小生の失敗談も踏まえて小生なりの考えを並べてきた。
今回の記事をまとめると、
ホテル予約サイトから宿泊先を決める際には、まずは一泊目だけ予約してみて、
- 実際にチェックインしたら、ホテルスタッフの勤務態度や人柄・ロビーや部屋の設備に満足できるかチェック(wifiも必要な人はしっかりとチェック)
- 宿泊するホテル周辺に、自分にとって便利なものがちゃんと揃っているか?(コンビニ・食堂・バスターミナル・ジム・wifiの使えるカフェなど)チェックする
- ホテル周辺の治安をチェックする(昼間はそうでなくても夜になってくると雰囲気が悪くなる場所もあったりする)
という風に、最初の1泊目に色々とチェックしてみて、問題がなければ再びホテル予約サイトからなり、レセプションを通すなりして延泊する。
そして、もし、あなたが泊まったホテルに予約時と話が違う事があったなら、レセプションに文句か注文をつけよう。
日本の方は
「わざわざ文句言うなんて、、、」とか
「せこい奴みたいじゃん、、、」
って思ってしまい我慢してしまうところがあるが、ここは海外。欧米人なんて「そこまでクレーム付けるか!」って感じ(笑)
あなたはちゃんと、ホテル側が提示したサービスに対してお金を支払っているのである。そのサービスがしっかりとしていなければクレームを言うのが当然だと思う。あなたが言ったクレームが次に訪れる旅行者のプラスになり、ホテルが改善に取り組めばホテル側にとってもプラスになる。
クレームを付けても改善出来ない場合は、さっさと他のホテルへ移ろう。ホテル移動って結構面倒だとは思うが、滞在中ずっと我慢してストレスを溜めて旅行が台無しになるよりは、よっぽどホテル移動の方が楽だと思うわけである。
こんな感じがベストだと思う。
今回の記事では、ホテル予約サイトからの連泊予約をオススメしない理由をつらつらと挙げてみたわけだが、またの機会にホテル予約サイトの便利な使い方、の記事も書いていきたいと思う。
今回の記事を参考の一つとして、あなたにとってベストなホテル・部屋が見つかり、さらにあなたの海外旅行が素晴らしいものになれば、と思う次第である。